NHK ハイビジョンスペシャル・BSスペシャル

ソウル下町物語

(NHK衛星ハイビジョン局長賞)

NHKエデュケーショナル・IAW

○ワールドカップに関連した5月29日(水)のBSスペシャル「韓国へ行こう ソウル下町物語」に感心した。ソウルの下町のなにげない光景や若者たちの暮らしぶりがたいへん丁寧に取材されていた。取材対象に自然体で密着するカメラワークからも、日韓が近くなったことが感じられた。(  平成14年7月 NHK編成局 放送番組審議会 中央 議事録より )

 

  1000万の大都市ソウル。ここには様々な人々が暮らしている。番組ではこのソウルの下町に暮らす人々の姿を長期取材した長編ドキュメンタリー(120分)。
 
 

鍾路にある路地裏・ピマッコル。ソウルの人々の思い出横町だ。冬の寒い中人々は狭い路地で歌い飲み歩く。

 

ピマッコルの酒場「詩人通信」のオモニは女手1人で店をやっている。一週間前に自分を捨てて逃げた夫が亡くした。北朝鮮出身のオモニは旧正月にはイムジン江に向かう。

 

路地に毎日現れる流しのアコーディオンとギターの義兄弟 ホンボクトン。彼らは運がくるのを待ちながら、その日暮らしの生活を続けている。ある日そのチャンスが訪れた。
昔ながらの面影が残る市場で写真を撮り続けている老写真家 キムギチャン。彼の願いは昔撮影した少女に再会することだ。そしてその日がくる。
清渓川沿いにあるトッケビ市場。その商売人が暮らす隣の三一アパートは再開発が進む。このアパートは撤去が決まった。
引っ越すにも金がなく、いく当てのない人たちはデモをするが、とうとう引っ越していく。
春が訪れピマッコルでは軍隊に行く若者と恋人の3年の別れが訪れる。

(ナレーション渡辺篤史