韓国の詩人・金芝河さん迎え、「五賊」上演−−東京・千代田区のホール

 

 来日中の韓国の詩人、金芝河(キム・ジハ)さん(57)を迎え、代表作の長編の風刺詩「五賊」の日本での初上演が6日夜、東京都千代田区のホールで行われた。約900人が軍事独裁時代、「民衆の叫び」を言葉に込め、自由を求めた詩人の作品に聴き入った。(4面に「ひと」)

 「五賊」は財閥、国会議員、高級公務員、将軍、長官次官という名のけものの姿をした5人の盗賊だ。

 「逆さにかけたピカソの絵」「ごちそうに目をやると生つばごっくりくだる音」。

朝鮮の民俗芸能「パンソリ」の名手、林賑澤さんが、「五賊」の生活を軽快な節回しで歌った。日本語の字幕が用意され、聴衆も時には笑い、時にはうなずいていた。

 上演後のあいさつで金芝河さんは「今日、韓国語と日本語が交じりあい一つの主題が演じられました。このことは私たちが互いに力を合わせ創造する可能性を示しています」と話した。

■写真説明 上演後にあいさつする金芝河さん(左端)